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はじめまして。若東龍キッチンの淵脇健一です。相撲取り時代は元・琴吹雪三郎というしこ名で皆さまから応援いただきました。
記念すべき第1回目の今回は、「ごっちゃんみそ」の商品名にも使われている「ごっちゃん」の意味について書きましょう。
「ごっちゃん・ごっつぁん」は、角界において目上の方に対する感謝の言葉として使われています。おそらく語源は「ごちそうさま」でしょう。しかし、意味は「ごちそうさま」だけにとどまらず、ごはんの食べ始めに「ごっちゃんです(いただきます)」、食べ終わりに「ごっちゃんでした(ごちそうさま)」。
驚くなかれ。「ごっちゃん」はそれだけに留まりません。たぶん、相撲取りは面倒くさがりなんですね。差し入れやお小遣いを頂く歳に「どうもごっちゃんです(ありがたく頂戴します)」。お客さまが帰られる際に「どうもごっちゃんでした(ご足労ありがとうございました)」。稽古をつけてもらう度に「ごっちゃんです!(ありがとうございます)」などなど。
国技館の人並みに分け入る際も「前ごっちゃんです(前、失礼します)」。兄弟子や関取の荷物を預かるときも「ごっちゃんです(お預かりします)」、荷物を渡す際も「ごっちゃんです(お願いします)」。格下相手の取り組みだと「明日はごっちゃんだ(楽勝だ)」なんて言ったり。まあ失礼な話ではあります。私自身、相撲取り時代に1日100回は「ごっちゃんです」と言っていたような気がします。
さて今回、若東龍キッチンで製造販売される力士みそに「ごっちゃんみそ」と名付けた背景には、「おいしい味噌、食べたくなる味噌、ありがたい味噌」といった意味が込められています。ごはんのお供に、ソースやドレッシング、鍋の素と、「ごっちゃん」同様にオールマイティに使える万能調味料です。
ぜひご賞味ください。ごっちゃんです! (よろしくおねがいします!)